外部記憶としてのPCについて
お絵描き講師のダテナオトです
今回は僕なりに作家として
パソコンとの上手な付き合い方の話をしたいと思います。
iPadの進化によるモバイルお絵描きはずいぶんと市民権を得ましたが
まだまだWin/Mac環境下の作業を行っている方もいらっしゃるとおもいます
また、iPadで絵を描かれていらっしゃる方にも
PCの存在意義というものについて少し考えてもらえるとなと思っています
よく『プロは何も見ないで描く』と
話す人がいますがこれは大きな間違いです。
プロは逆に絵を描く際沢山の資料を用意します。
描く絵の世界観に必要な情報は何かを書き出し
それに必要な資料を集めるのです。
例えばですが鉛筆一本にしても
あなたは見ずに描けるでしょうか?
応えはNOです。
きっとそれらしいものは描けるでしょう。
しかし、そこには確固たるリアリティはありません。
美術学校でも被写体を置き
それを観察しながら描きますよね。
それと同じです。
ではどうするかといえばインターネットで検索するわけですが
膨大な資料をその都度集めるのはとても大変ですし時間もかかってしまいます。
そこでPCの登場です。
日頃描きたいモチーフが見つかると関連する画像や情報を検索してPCに保存しておきます。
保存する際フォルダを作成し、そのフォルダに名前を書きましょう。
保存する際その画像、情報のなんとなくのイメージや漠然とした印象を持ってください。
そのイメージや印象が保存する際に脳に記憶として紐付けされます。
関連するワードを同時に考えてみてもいいと思います。
例えばリンゴの画像を保存する際、「赤いリンゴ」という印象を持って保存します。
関連ワードとして「俯瞰の写真」という情報を同時にイメージします。
次にリンゴの絵を描きたくなった際、脳内で『リンゴの絵を描きたい』とイメージすると
記憶から先ほど保存したリンゴの漠然としたイメージが浮かび上がってくるわけです。
それと同時にどこに保存したのかの位置情報が付属しているはずですのでそのフォルダを
開き、リンゴの画像を取り出せばいいわけです。
ここでポイントになるのが
・保存の際PC内にフォルダを作成、名前を付ける。
・その画像に対しての印象や関連ワード意識する事で低解像度の画像情報として記憶する。
・絵を描く際描きたい情報をイメージする。
・記憶の検索が行われ元画像の保存場所と共に思い出す。
・フォルダから取り出す。
といった感じです。
慣れてくるともっと複雑な印象やイメージを覚えることができます。
なぜこんなことをするかというと人の記憶はいわばPCのハードディスクと同じで
記憶にも容量があります。
ですので、できるだけ多くの記憶を持つためにオリジナルの画像はPCに保管し、
軽い記憶情報だけを覚えるわけです。
これにより資料集めの時間がかなり短縮されます。
日頃訓練していれば誰にでもできることですので是非チャレンジしてみてください。
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