「芸は見て盗め」←簡単には出来ない
お絵描き講師のダテナオトです
今日の更新はちょっと愚痴っぽくなるかも知れませんので
先にお詫びしておこうかと思います(笑
見て盗め
この言い回し、未だに日本の色んな業界で新人に先輩や上司が
言い放つことの多いワードですが、私個人としては賛同しかねます
例えば歌舞伎などの伝統芸能から、我々の様な二次元絵まで
芸事に関するスキルを「見て盗め」と言われても
初心者には不可能ではないかと思います
「芸は盗む」の『芸』は上級者スキルの事です
何も知らない人に急に「見て盗め」と言っても不可能です
盗むためにはその分野の基礎スキルが必要なのでそこまでは教えて貰わないといけません。
つまり盗むというのは先輩
師匠のスキルを分解しそこに何が含まれているかを観察し再構築して初めて得られます。
また、そうした事を盗む・盗まれる関係に到達するまでには
当然ながらお互いの信頼関係・人間関係の構築は絶対に必要です
そうしたものを全てすっ飛ばして「見て盗め」では
「私はあなたにいかなるスキルも教える気が無いし、渡す気はない」
と突き放していると受け止められてもやむを得ないのではないでしょうか
もちろん全て手とり足取り…もやり過ぎで
それではいつまでも自立できません。
しかしいずれにしても、後進者に対しては良く考えて配慮しなければ
自らが新しい才能を潰してしまうことにもなりかねないので
よほど注意する必要があるだろうなと思っています
本文とは関係ありませんが、過去作を
ポケモンGO、チームヴァーラーのキャンデラさんがツボだったので
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