キャラデザとデザインの話
キャラクターデザイン
絵を描く時には当然行わなければならない事です
近年はSNSで「うちの子」という自分のキャラを
全面に押し出して絵を描く方も増えて来ました
ただ、受講されている方の中には
そのキャラデザが苦手だという方が結構いらっしゃいます
今日はこの辺からキャラデザと、デザインの話をしてみようかと
いきなり結論ですが
キャラデザに挫折する人の1番の敗因は圧倒的『知識不足』だと思います。
とにかく他者のデザインを観てない、研究しない。
として何より『知る』と『理解する』の違いを分かっていない点です。
知り→観察し→研究し→実践し→結果を考察する。
このプロセスを全くやってない。
というケースが多いような感じがしています
要するにキャラデザも
『イラスト解体新書』や『考え方で絵は変わる』で書いた
『観察→仮説→実験→考察』のプロセスです。
ただ、デザインは一度『コンバート(変換)』しないと実用になりません。
分かりやすく言うと『組み合わせる』という事。
デザインAとデザインBを組み合わせてデザインCを作る。
この繰り返しにより『デザインするためのプログラム』が作られていきます。
というかこれをしないと基本的にプロで通用するキャラクターデザインはできません。
やっても出来るかどうかなのでやらなかったら絶対的に出来ません。
デザインは造形、シルエット、色彩、機構など
本当に多くの要素が必要なので知識と経験がないとなかなかうまく扱えない部門なんです。
ですが、知っておいてほしいのがデザイン能力は『画力とは一切関係ない』という事実です
『建材』なくして家は建てられません。
デザインもデザインの『建材』が必要です。
デザインの建材とは『知識』です。
そして良い家は良い大工が必要です。
良い大工とは『経験』です。
更に建築学は『デザイン理論』です。
あなたが家を建てようとしたと考えてください。
まず何をするでしょうか?
多分ネットなどで好きな間取りを調べたりインテリアデザインを調べますよね?
そしてそれを設計師に見せて要望を伝える。
そこから設計師が図面を引き、大工に渡す。
その図面をしっかり守りながら細かな所にミスが無いよう建てる。
これらを全て一人でするのがキャラクターデザインです。
もちろん職種によっては分担されます。
アニメやゲームは分業が多いですね。
漫画家やイラストレーターの多くは一人でしなくてはいけません。
二次元絵とひとえに言っても、多様なスキルで成立しているので
この辺りへの配慮と理解が必要になってくるでしょう
今日はこの辺で
それではまた
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